2010年10月22日

浅田真央選手の初滑りとシュニトケ「タンゴ」

浅田真央選手の今季公式戦初滑り。
結果はちょっと残念だったけど、フリーでの巻き返しを是非期待したいところだね!

私が注目していたのは公式戦での初のお披露目となったシュニトケ「タンゴ」
6月20日に発表されて、この曲じゃないかと私が書いたブログ記事、どうよ、当たったでしょ!

なんにしろ、めったなことでは取り上げられることのないシュニトケの楽曲に脚光を浴びせた「快挙」だと思ってる。

私が注目していたのはフィギュアスケートの演技のために、どのようにアレンジされるのかという点。正直、一体このメロディのどこがフィギュアスケートに向いているのか分からなかったから。

しかし、かなり原曲に忠実なアレンジだった。整ったメロディなのに、少しずつ不協和音を際立たせる弦楽合奏があるんだけど、そこはやはりカットされてた。
シュニトケらしさはソコなのに、と思いつつ・・・

私がお勧めするシュニトケ三傑

・ゴーゴリ組曲・・・あの有名な交響曲をはじめ、様々な有名曲をモチーフした、というか揶揄したような、シュニトケらしさが光る。クラシックを知ってる人なら聴いていて楽しい。民族的なメロディも出てくる。
・古い様式による組曲・・・バロック。現代作曲家とは思えない徹底した繊細さも丸。
・ピアノと弦楽のための協奏曲・・・5回ほど聴くとカッコ良いのがわかる。
・ファウストカンタータ・・・後期ロマン派の潮流を感じさせてくれる。が、深夜に聴くのはやめたほうがいい。


って4つになってしまった^^;;

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2010年06月20日

シュニトケ「タンゴ」はこんな曲。 -浅田真央選手のSP使用曲

ブログを中断してたけど、再開するか。だってシュニトケネタだもんね。捜してる人多いかなと。

浅田真央選手をはじめ、フィギュアスケートで使用した曲はヒットするのはもはや当たり前となってきた感がある。次に選ぶ曲は何だろう?一番興味があるのはレコード会社か(笑)

もちろん私たち応援する側も関心度が高いことには違いない。
浅田真央選手の使用曲が決まったらしい。
SP シュニトケ作曲「タンゴ」
FP リスト「愛の夢」
だそうだ。リストの「愛の夢」といえば、そりゃもう知らない人はいないだろう。クラシックに疎い人でも、そのメロディを聞いたことがないなんてことはないから、ここでは割愛。

問題はSPのシュニトケ作曲「タンゴ」だ。
シュニトケという作曲家を知っていた人は多少なりともクラシックに興味がある人だろう。そして、シュニトケのCDを1枚でも持っているとなると、現代音楽に興味がある人だろう。シュニトケの「ペールギュント」CDを持っていて「グリーグよりも刺激的でいい」と絶賛するのは、もはや、マニアにちがいないのだ。そう。私のこと^^

さて浅田真央選手が選んだ、シュニトケ作曲「タンゴ」と言われても、実によくわからん。ベートーベンのソナタ、と言われているようなもんで、曖昧すぎる。シュニトケという作曲家の特徴として、タンゴとワルツはとても好きなようで、気に入ったメロディはたびたび自身の作品で使用しているのだ。このへんがヒントね。

タンゴ形式の曲は以下の通り
・ファウスト・カンタータ「慎んで目を覚ましておれ(ファウスト・カンタータ)より第4曲(タンゴっぽくないけど、タンゴのテンポで とあり)
・Polyphonischer Tango
・映画音楽「Agony」のtango

などだ。私の持っているCDを検索した結果。だけど、だけどね、
どれも違うと思うな。ズバリ多分、いやほぼ間違いなくこの曲でしょう。
歌劇「愚か者の生活」よりタンゴ。YouTubeにあったのでどうぞ。


この曲のCDは現在入手ほぼ不可能。かなり前だけど国内盤で出ていたけど、今では絶版状態。あまり知名度の高い作品ではないしね。

ただし、先に書いたように、気に入ったメロディはあちらこちらで転用している。
シュニトケの作品の中でも特に評価の高い曲、合奏交響曲第1番。しかもこちらのほうが圧倒的に有名。
第5曲目の中間部分で使われている。2分55秒あたりから。

こちらの曲は、多くの演奏家が録音しているのでCDはたくさんある。けど、今回ばかりはアマゾンのCDを紹介しない事にする。というのは、やはり、聴きなれない人にとっては全体的に難解な現代曲だから。部分的に切り取られて、恒例のフィギュアのオムニバス盤になるのを待ったほうがいいと思うから。

余談だけど、「合奏交響曲第1番」は現代音楽の中でも傑作中の傑作だと思うな。プリペアード・ピアノの使い方といい、絶妙なハープシコードの調和といい、楽想の深さといい素晴らしいと個人的には思ってる。

シュニトケは映画音楽や旧ソ連の動画などで音楽を担当しており、旋律を自身の他の楽曲へ転用する例が多々あるので、歌劇「愚か者の生活」映画音楽「Agony」「Polyphonischer Tango」すべて同じ事といえるかもしれない。
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2009年11月23日

辻井伸行 NHK特集番組「ピアニストの贈り物」に深く感動

 総括するのは少し早いかもしれない。だけど、日本クラシック界で今年もっとも大きな話題といえば、ピアニスト・辻井伸行さんのヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの優勝であることに、異論はないと思う。

 ついさっきまで、NHKの特別番組「ピアニストの贈り物」をやっていた。最後まで見て実に感動した。

 20日にわたるヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの裏側に密着取材したもの。深く感動。私なぞは、みんな素晴らしい演奏で優劣なんかさっぱりわからなかったけどな^^;;

 今思えば、優勝者が2人いたんだね。クラシックの世界的なコンクールというのは、今回のように三位が不在ということはちょっと珍しいけど、優勝者無し、なんてことはよくある。審査員が優勝にふさわしい演奏であると納得できなかった場合だ。競争の結果最も優秀だった人を、優勝にするわけではないのだ。

 今回優勝が二人出たというのは、つまり、かなりハイレベルな戦いだったことを如実に物語っている。

 裏側を見ることができたという意味で、たいへん興味深いものだった。コンクールの意義や審査員の思いとか。ホストファミリーの話も実に面白かった。

 「演奏会場は寺院のようなものです。神はベートーヴェン、モーツアァト、ショパン、シューマン、リスト、ラフマニノフ・・・そして演奏家は、司祭です。神の思いを、今の時代に再現するのです」という言葉は、なるほど言い得て妙。強く印象に残った。もちろん賛否はあるかと思うけどね。
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2009年11月08日

キラール作曲「アニュス・デイ」(Agnus Dei/神の子羊)

 ときどきキラールの曲を紹介しているのだけど、本当に役に立つなぁと思うのがYouTube。だって知らない曲をたくさん聴くことができる。本当にいい時代。私が学生の頃は、ようやく世の中にCDというものが出てき始めたころ。レンタルショップに行っても、アナログとCDと両方置いてあった時代。

 今日紹介する曲は「King Of The Last Days」という映画で使用された曲。タイトルは「Agnus Dei 」アニュスデイ=神の子羊、という意味のよう。

 映画「King Of The Last Days」で使用されていた曲なんだけど、映画「ドラキュラ」のサントラCDがキラールの映画作品集のようになっており、同時に収録されている。残念ながら日本では未発売。私は専門の輸入業者から手に入れた。

 映画ドラキュラの音楽もいいけど、カッコイイ旋律の「King Of The Last Days」のほうが私はお気に入り。中でも「Agnus Dei 」は異彩を放つ名作だと思っている。執拗にくりかえされる「アニュスデイ」は耳に残るなぁ!
YouTubeでどうぞ。




「King Of The Last Days」のカッコイイ旋律
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2009年10月18日

浅田真央選手 パリのリンクで鳴り響く ロシアの鐘の音高らかに

 フィギュアスケート女子 フランス大会。

 浅田真央選手は2位という結果。しかし、私は心から拍手を送りたい。

 昨年よりもずっと成長した浅田選手の表現力というか、スケーティングの幅の広さというか、スケールみたいなものを感じた。

 本音を言うと、ラフマニノフの前奏曲(鐘)を使用すると分かった段階で、一抹の不安を感じずにはいられなかったのだ。なぜなら、昨季のフリー使用曲、ハチャトゥリアン作曲「仮面舞踏会」は外へ向かっていく曲のイメージ。

 今期のラフマニノフ作曲「前奏曲」は内面へ向かっていくイメージ。同じマイナーコードの曲だけど、まったく逆の印象となる。
それと華やかさがウリのフィギュアスケートに馴染むのだろうかという漠然とした不安も・・・

 浅田真央選手は厳粛な重厚感のあるこの曲をとても巧く表現していたと思った。上手く言えないんだけど指の先とか表情とか、細かい部分だけど。

 フランス・パリ。タラソワコーチと浅田選手が鳴らしたロシアの鐘の音は、とても心地の良い響き。みなさんはいかがお感じ?

 さて一応クラシック音楽のことを書くブログなので、ラフマニノフ「鐘」。オーケストラと声楽が入った演奏だった。たぶん、スケートで使用するために収録されたものだと思う。

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指揮:ムーティ(リッカルド) , 他
価格:2,475円


そう思って調べてみたら、EMIのホームページに・・・

前奏曲嬰ハ短調「鐘」(真央FSエディット)(ラフマニノフ/ストコフスキー編曲)(真央 2009-10 FS)
青島広志指揮 シアター・オーケストラ・トウキョウ


と書かれてある。ストコフスキーの編曲に青島さんが手を加えたんじゃないかと。

 そうそう。ラフマニノフの作品のなかには、「鐘」というタイトルの曲が2つあるから、お求めになる際はご留意頂きたい。もうひとつのほうは合唱曲。

 元はピアノ・ソロの曲。演奏の難易度は高い。どれだけ難易度が高いかをパロディにした有名な動画をご紹介。
 「ラフマニノフの手はいかに大きかったか」
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2009年09月21日

ヴァレンティーナ リシッツァの芸術(1)

YouTobeを徘徊していると、ときどき、とんでもない"掘り出しもの"に遭遇し愕然とすることがある。

日本のクラシックの世界は、音楽家や楽曲に対する評価が商業主義的に偏向してしまったために、私たちは限られた情報の中で翻弄され、本当に良い音楽を聴く機会が今まで失われていたんじゃないかと思うんだけど、みなさんはどう思う?

たとえば、ブーニンブームなどは恒例だろう。カッコ良くて人気が出てきたら各メディアはこぞってフィーチャーし、関連書籍、CDなどでひと儲けしようとする。断っておくが私はブーニン氏の演奏は素晴らしいものだと思っている。本当に良いと思うなら、一時期だけのブームでは終わっていないと思うのだ。

言いだすとキリがないのでやめとく。

最近マイブームなのが、ピアニストのヴァレンティーナ・リシッツァ「Valentina Lisitsa」。
レパートリーはリストやラフマニノフなどの難曲が中心。高い演奏技術が求められる曲でも、繊細さ、しなやかさを十分に兼ね備えたヴィルトゥオーゾ。
半年ほど前に来日していたが、再来日を期待したい。
数回にわたって紹介したい。

ラフマニノフの第1協奏曲の第1楽章カデンツァ部分の練習と思われる動画


ラフマニノフのピアノ協奏曲は、第2番と第3番が突出して有名なんだけど、第1番も変わらないくらい、いいなと思ってるのは私だけだろうか?「作品1」なんだけど後年繰り返し修正が加えられているので、もはや「若かりし頃」の面影は薄いんだけど、ロシア風味の抒情性がたっぷり含まれている傑作だと思う。ピアノパートだけ演奏してる場面というのは、ちょっと珍しい映像だと思うのでピックアップした。
リシッツァが、どれだけ音色を大切にしているのかが、よくわかる。

ヴァレンティーナ リシッツァの公式HPはこちら
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2009年09月06日

ファジル・サイはやっぱり奇才!天才!待ち遠しい交響曲

「題名のない演奏会」本日(2009年9月6日)にファジル・サイ(FAZIL SAY)出演。

 私の大好きなピアニスト・・・改めて、この人の演奏はすごい!と思った。

 いわゆる世界の有名コンクールで優勝するようなピアニストではない。正統派の演奏も良いものだけど、遊び心たっぷりの演奏というのは、聴いているほうも楽しくなるよね。

 「正統派な演奏こそ素晴らしい。モーツァルトの崇高な楽曲を勝手にアレンジするのはどうも気に入らない」そういう人もいるに違いないし、賛否が別れる所かもしれない。

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 作曲家としての活躍も凄い。いい曲が多い。「ブラック・アース」は代表曲。現在交響曲を執筆中とか。早く聴いてみたいものだ。個人的に好きなのがこれ。
「Sevenlere Dair(To The Lovers)」


 CDで聴くならコレがおすすめ。「春の祭典」2台4手ピアノ版を一人二役、多重録音している。オケでさえ演奏するのが難しいリズムなのに、おもわず唸る内容。

ストラヴィンスキー:春の祭典(ピアノ版)
ストラヴィンスキー:春の祭典(ピアノ版)
演奏:サイ(ファジル)
参考価格:1,050円
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2009年09月02日

死の舞踏 声楽版 (サン=サーンス) ジゲジゲザグ・・・

「死の舞踏」といえば、クラシックの中でもとりわけ有名な曲で、サン=サーンスの代表曲の一つ。最近では韓国の女子スケート・キム・ヨナ選手が演技で使用した曲。
 素材が何しろ面白い。12時の知らせとともに、ガイコツたちが墓から出てきて、ヴァイオリンの音に合わせて朝まで踊り狂う。そして、ニワトリの声で明け方となり、みんな墓へ戻っていく、というもの。一度聴いたら奇妙で絶対に忘れることができない旋律。

 管弦楽で演奏されることが多いけど、実はこの曲、元は声楽曲だったということは、あまり知られていない。ある日中古CD店で手にしたCALAというレーベルのあるCDを見ると「Danse macabre song version」と書かれていて面白がって購入。よく調べたら、どうやら先だったのは歌曲のほうで、管弦楽版は後発との事、私もこのときに知ったのだった。

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 いろいろ探したけどCALAレーベル以外で声楽版「死の舞踏」は見つからない。そんなとき見つけた、YouTube。




ジゲジゲザグ・・・というのは、骨があたる音らしいというのを以前何か読んだようなきがする。
フランス語の詩はこちら
英語の詩はこちら
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2009年08月30日

辻井伸行12歳の演奏「樅の木」(シベリウス作曲)のスゴさ!

 選挙。戦後日本史の大きな転換点となるかもしれないこの日。朝から聴きたい曲は何故かシベリウス作曲「樅の木」。期日前投票ですでに投票は済んでいる。

 いつものようにyoutubeで、イイ演奏はないものかと聴いていたら、思わずグッときた演奏。ピアニスト、辻井伸行氏による演奏。



 氏が12歳のときのライヴ録音。いうまでもなく、同曲はグッと大人のムードたっぷりのすばらしい曲。演奏すること自体決して難しい曲ではなさそうだけど、こういう曲こそ、演奏者の曲への思い入れ、情熱、解釈などの表現力がモロに現れると思う。

 12歳にしてこの表現力。聴いて・・・・呆然。なるほど、氏は子供のころから才能があったといわれるが、納得。

 目が不自由であるため、樅の木がどのような木かさえ、知らない。だけど「樅の木」の演奏は、強く心を動かしてくれる大きな力を感じた。
 この演奏はどのCDにも収録されていないようで、ネットでしか聴くことができない。


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ヴァン・クライバーン国際コンクールの演奏CDは既に発売されている

辻井伸行 感動のヴァン・クライバーン・コンクール・ライブ LIVE RECORDING 2009 (第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール2009) [輸入盤 Import CD from France]
辻井伸行 感動のヴァン・クライバーン・コンクール・ライブ LIVE RECORDING 2009 (第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール2009)
価格:2,975円


 入手したいけど、高すぎる!レーベルがハルモニア・ムンディ(フランス)だから、普段は高くても2000円前後。なのに、3000円近くするのは、おそらく、輸入元が強気に出ているのではと思う。仕入れ数も通常よりは多いだろうから、普段と同じ価格設定でも利幅は大きいはず。ライナーノーツを日本語にしているのだろうか?とにかくそんな輸入元の姿勢に疑問を感じ、私は今は買わないことにした。
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2009年08月24日

消えゆくオリエント急行とラフマニノフのピアノ曲

 オリエント急行が12月で廃止の悲報。

 鉄道高速化の波によって国内のブルトレは次々と廃止になったけども、ヨーロッパも例外ではなかったようだ。

 かつて日本の鉄路を走ったことがある。20年くらい前。テレビ番組でやってた。線路の幅が異なるために車輪をつけかえたりとたいへんな作業を行っていた。

 高校時代、忘れもしない。高校の教室は3階だったこともあり、遠くに山陽本線を見ることができた。その日、クラスの誰かが後ろの黒板に「○時○分頃オリエント急行が通過するのが見えます」と書いてあった。授業中にも関わらず、思わず興奮したのを覚えている。ゆっくり、悠然と走る豪華列車。ためいきが出るほどに、誇らしげで、しかも美しい。

 瀬戸大橋を渡るオリエント急行の映像
 http://www.youtube.com/watch?v=RC0rZUg7jz8

 言うまでもなく、アガサ・クリスティの推理小説をはじめ、様々な映画・文学など作品の素材として利用されてきた。

 できれば「走る世界遺産」として保護の対象にしてほしいが、無理だよなぁ。

 俄かにラフマニノフが注目されている。

 浅田真央選手が今季フリー演技で使用する曲が、ラフマニノフの前奏曲、そして辻井伸行さんのヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝時の演奏曲もラフマニノフ。

 実はラフマニノフのピアノ曲の中で、オリエント急行を素材にしたのではないかと言われているものがある。
その名は「オリエンタル・スケッチ」(Oriental Scketch/作品番号なし)

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 2分くらいの小品。親交のあったヴァイオリニスト、クライスラーに「まるでオリエント急行のようだ」と言われたとか。かなり前だけど輸入盤CDに書いてあったのを記憶している。よく「東洋のスケッチ」と訳されているけども、何回聞いても東洋風にはきこえない。確かに「オリエント急行」のほうがしっくりする。みなさんはどう思われるだろう?

 アルカディ・ヴォロドスによる「オリエンタル・スケッチ」の演奏

 


作曲家自身が演奏したピアノ小品集
9曲目・・・オリエンタル・スケッチ
16曲目・・・前奏曲「鐘」(Op.3-2)は浅田真央選手が使用する予定

プレイズ・ラフマニノフ
プレイズ・ラフマニノフ
演奏:ラフマニノフ(セルゲイ)
参考価格:¥2,039
価格:¥1,783
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2009年08月19日

シュニトケ「ファウスト・カンタータ」3枚目

 クラシックCD全般について、愕然とするのが、外国のオンラインCD店との価格差。酷い時は値段が倍のときもある。輸入するのに費用がかかる点を考慮しても、この差はなんなんだろうと思うこともしばしば。

 現代音楽作品の録音CDというのは、ただでさえ入手しにくいのが現実。恐らく、輸入元も小ロットしか仕入れないのだろう。

 現代音楽については、そもそも入手できること自体を喜ばなければならないというのが現実だ。さらに言えば、わざわざ混雑するショップに足を運んで、目を皿のようにして、目的のCDを探すよりは、ネットで買ったほうが早いじゃない!私はそう思ってる。

シュニトケ作曲「ファウスト・カンタータ(Faust Cantata)」については、以前も少し記事にした。今回は、新しいCDを入手し驚くほど素晴らしかったのでご報告。



 クライマックスともいえる「VI. “False consolation”(偽りの慰め)」〜「VII. The death of Faust (ファウスト博士の死 12時と1時の間の)」の部分。

 メフィストフェレスとの約束通り、ファウスト博士の魂が奪われる深夜の情景。歌詞は「目玉は床に転がり壁には脳みそが飛び散った」というグロい内容であり、そのままに、オドロオドロしい雰囲気で迫力たっぷりに演奏され実に圧巻。

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 この熱演はライブ録音という事もあるかもしれない。既に入手し聴いたBIS盤(デプリースト/マルメ響)や、Berlin Classics盤の(Andrej Borejko Hamburg Symphony Orchestra)も秀逸であったが、ロジェストヴェンスキーの演奏ははるかに素晴らしいもの。

 ※「VI. “False consolation”(偽りの慰め)」の一部、省略された箇所あり。
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2009年08月10日

シュニトケ 映画音楽集 VOL.4 「Sport, Sport, Sport」「The adventers of a dentist」

 海外レーベルCAPRICCIOからリリースされていたシュニトケの映画音楽集はVOL.1〜3まで出ていて、内容はなかなかのもの。しかしてっきり3で打ち止めかと思ったら、VOL.4が出てた。やるね!思わずアマゾンで購入。

 シュニトケの映画音楽は、シュニトケ「らしさ」が中途半端な分、聴きやすいのが魅力。

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 VOL.4に収録されているうち、前半の「Sport, Sport, Sport」はOLYMPIAから出ている幻盤に収録されている。OLYMPIAのソレはやや録音が古い印象を受ける。しかしながら私が今まで聴いたシュニトケの映画音楽の中では最も気に入っているのが「Sport, Sport, Sport」だったこともあり、おおいに期待。

 結果、期待を大きく上回るすばらしさ!OLYMPIA盤には収録されていない曲もあったりして新鮮、新鮮、新鮮。

 チャイコフスキーの第5交響曲第1楽章の冒頭の旋律が出てくるあたりは、さすがシュニトケ、やるねぇ〜という感じ。後半は英題で「The adventers of a dentist」という映画の曲。日本語訳で「歯医者さんの冒険」・・・どんな映画なんだよそっちが気になる(笑)

 曲の内容は、シュニトケの作品の中でも特に有名な「古風なスタイルによる組曲」と旋律が同じものが半分くらい。


Alfred Schnittke: Film Music, Vol. 4 [Hybrid SACD]

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価格:1641円
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2009年08月03日

トゥリーナのピアノ曲「ソナタ・ファンタジア 作品59」

 スペインの作曲家といって思いだすのは・・・アルベニス、グラナドス、ファリャ・・・は"御三家"かもしれない。いずれの作曲家も名曲を残し、現代においても実に演奏機会が多いので耳に馴染み深い。

 しかし、ファリャと同時期に活躍したトゥリーナについては、あまり知られていない部分が多いのではないだろうか。

 ラローチャ女史の手によりいくつか演奏された「サクロ・モンテ」などのピアノ曲や、ピアノトリオくらい。

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 かくいう私も、決して良く知っているわけでもない。だが好きなクラシックの曲を10曲選べと言われたら、間違いなくランクインする曲をご紹介。

 トゥリーナ ソナタ・ファンタジア 作品59。
 2楽章で構成される。アンダルシア地方の民族的作風が垣間見える曲だけど、アルベニスやファリャの楽曲のように、これぞヒターノのメロディ、という激しい律動はあまりなく、フランス楽曲の上品さも絶妙な配合率で兼ね備えている。穏やかな地中海に面する丘のうえで、やさしい風を感じているかのような感覚とでも言おうか。

 トゥリーナ ソナタ・ファンタジア 作品59 第1楽章


 トゥリーナ ソナタ・ファンタジア 作品59 第2楽章


上記の演奏とは異なるものの、NAXOSからCD。

Turina: Sonata romántica; Sonata Fantasía; Concierto sin orquesta

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1,020円


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2009年07月24日

モーツァルトの未発表作品が"また"見つかった!

昨年の発見に引き続き、またもやモーツァルト未発表作品が発見されたという!

47(共同)より引用。
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009072401000086.html

モーツァルトの2作品発見 オーストリア、近く公開

 【ウィーン共同】モーツァルト(1756〜91年)の作品を研究、保管するモーツァルテウム財団(オーストリア・ザルツブルク)は23日、未発表だったモーツァルトの二つのピアノ曲を発見したと明らかにした。いずれも若い時期の作品で、楽譜は財団の所蔵品に含まれていたという。

 ザルツブルクはモーツァルトの生誕地で、財団は8月2日に詳細を公表し、モーツァルト愛用のピアノで曲を演奏する。

 モーツァルトは5歳から作曲を始め、35年の生涯で600以上の曲を残した。

 モーツァルトの未発表作品はこれまでにも多く発見されており、昨年9月にはフランス・ナント市でも見つかった。同市はモーツァルテウム財団の鑑定の結果、資料館で保存していた楽譜がモーツァルトの未発表の自筆譜だったと発表した。


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 こういう事って本当に感動的だと思う。約200年もの間眠っていたモーツァルトの作品が、息を吹き返し、演奏される。想像しただけでもゾクゾクする!

 若い時期の作品だそうだけど、いつの頃のことを指すのだ?35歳で死んだのでモーツァルトの生涯には「年老いた時期」というものがない。少々強引だけど生涯ずっと「若い時期」だったともいえるわけだ。本当にこういう記者の姿勢にはやきもきするなぁ。

 まあいいか。しかし、そう。百聞はナントヤラってやつ。逆だったかな?とにかく、もったいぶらずに早く"世界初演"してほしい!できればYouTubeにアップしてほしい!
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2009年07月11日

グレツキの曲「パープシコードと弦楽のための協奏曲」

 最近はセブンの事とか書いてて、「現代音楽」というキーワードで検索する人もけっこう多いにも関わらず申し訳ない気持ち。

 ときどきユーチューブを検索して現代音楽の演奏映像をチェックしてる。演奏機会が少ないうえに、演奏シーンともなると生でさえ見ることが限られる。そんなわけでウレシイ映像を見つけたのでご紹介。

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 ポーランドの作曲家、グレツキ。ご存じの方は、ほとんどが第3交響曲「悲歌のシンフォニー」がきっかけではないかと思う。私もそう。特に2楽章の美しさは、現代音楽の中でも際立つ存在。あまりにも美しい曲と、背景となる現実とがあまりにもむごいコントラストとなり深い感動を呼んだ。

 第3交響曲全体もそうだけど、全体的にレントな曲調であるため、グレツキとはこのような曲を書く作曲家というイメージがあるけども、さにあらず。この曲を聴けば驚くことは確実。もちろん、素晴らしいという意味で。

「パープシコードと弦楽のための協奏曲」最新映像。実にすばらしい演奏。


今国内でこの曲が収録されたCDを入手することができるのは、このCDだけ。

Gorecki:Kleines Requiem Für Eine Polka/Concerto For Harpsichord And String Orchestra/Good Night
Gorecki:Kleines Requiem Für Eine Polka/Concerto For Harpsichord And String Orchestra/Good Night
価格:1,884円


 この曲をいつか必ず生で聴きたいと思ってる。
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