2008年10月17日

求人情報に書かれてある「地球に優しい環境を提案」の本意とは?

転職活動を開始しはや一ヶ月が経過した。
いろんな会社を見ることができて勉強にもなる。

 年齢37歳、転職回数が4回とやや多いのが難でなかなか厳しい。
10年も営業をすれば誰でも、実績もあるし武勇伝のひとつやふたつは持っているし私もそう。然るべき会社であれば即戦力として期待してもらってもいい。

 今回の転職には慎重に進めている。中途半端に世の中の仕組みを知ってしまうと、なかなか踏み出せない現実。

 それはそうと数ある求人案件の中で、最近ある傾向に気がついた。

 エコロジー関連業種の営業の求人案件が多いのである。
 大手転職情報サイトで「オール電化」で検索すると・・・
・株式会社日本エネシス(本社:名古屋市中区)
・尾上工藝株式会社(本社:大阪市天王寺区)
・株式会社メノガイア (本社:神戸市中央区)
・株式会社キャッツ(本社:東京都渋谷区)
・株式会社サンドリア(本社:東京都新宿区)
・株式会社エークリエーション(本社:神戸市東灘区)
・株式会社産電(本社:大阪市福島区)

 どちらの会社もおおむね、判を押したように「地球と人に優しい住宅環境を提案」「地球に優しい環境を提案」など美辞麗句が並ぶ。さぞやりがいのある仕事なんだろう!と思った人、ちょっと待った!

 多くは太陽光発電システムやエコキュート等の導入営業の求人であるが、
 実は、どの会社もエコロジーのためにやっているのではないというのが私の結論。
・・・では何が目的か?

 たとえば太陽光発電。ソーラーパネルと蓄電装置を売ったらおしまい、ではない。電気系統の配線工事も必要となるし場合によっては大規模な工事に発展する可能性もある。

 「エコキュート」(給湯装置)。二酸化炭素を圧縮し発生した熱でエネルギーを得るというが、その装置は機能や容量に比例し巨大で重くなる。コンクリで土台を作り固定しなければならないのだ。

 また水周りの配管工事もきちんとしなければエコキュートの恩恵を十分に受けることはできない。
ここがポイントだったのである。

 実は上記のうち2社に応募し、2社とも面談OKの返事を頂いたが、面談をお断りした。営業手法が両方「トビコミ営業」だったからである。

 トビコミ営業がイヤなんじゃなく、今までIT関連で勤務してきたこともあり、なぜネットでマーケティングし効率的に集客しないのかという疑問と戦わなければならないからである。

 そのうちの1社にメールで質問を投げかけてみた。「一昔前ならともかく、物騒な今時、トビコミ営業をあえてなぜ行っているのか?ネットを活用し受注できる新しいチャネルを何故考えないのか?」と送信。

 しかし結果は「うちはトビコミ営業のみで、それ以外のアプローチ方法はありえません」との返信であった。

 何故ネットで売らないか?その結論がわかった。
 つまり

 設置工事にともなうリフォーム代が目的なのである。

 概算を計算してみる。エコキュートは家庭用の標準的な容量のもので平均70万円 設置工事30万円。配管工事20万円。その他部品等で5万円。

 合計125万円ですよお父さん!如何ですか?

 政府から補助4万円出ますので121万円ですわ。1万は負けときますね。実質120万円!
・・・契約書は124万円でサインお願いしますね!

 原価:エコキュートはネットで現在安いところで、希望小売価格の6割程度で売られているので、仕入原価は半額程度と予測。35万円。

 設置工事、配管工事は工員と工数だけの問題なので業者に依頼しても10万円。合わせても45万円が原価となり利益は79万円。甘めに計算してもなかなかいい利益額だ。

 エコキュートをひとつご紹介。



東芝 HPE-FB374CA。370リットルフルオートタイプ。戸建の一般家庭用としては現在標準的な商品。
希望小売価格 706,650円 (税込) が389,364円 (税込)で売られている(※2008/10/17現在)。

 リフォームのブームもひと頃を過ぎてしまった。また不法な行為を行う一部の業者がリフォームのイメージを悪化させた影響で営業も捗らない。

 新しい展開を望んでいたところ、たまたまあったネタがエコロジーであった。

 ソーラーシステムもエコキュートも、元を取るのに通常は30年はかかる。うまくやっても最低20年。

 「エコロジー活動に参画しよう」という消費者の気持ちは尊い。しかし現実は、20年30年たてば今の世の中は変わっているだろう。もっと価格が安くてエネルギー発生効率の良いエコロジーな商品は世の中にあふれているであろう事は想像に難くない。


 上記企業すべてが当てはまるとは限らないのでご自身でご判断いただきたい。
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posted by 苦労する大場 at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 疑似エコロジー

2008年09月06日

JR東海とJR西日本 エコについて比較してみた

以前、JR東海の「JR東海「エコ出張」の本意とは」にて欺瞞性について書いたのだけど、
今日はすこし深い部分まで探って記したい。

JR東海の企業概要「http://company.jr-central.co.jp/company/achievement/eco-report/index.html」よりPDF資料「JR東海・環境報告書」にいろいろ書いてあったので、一部修正したい。

■「ソーラーパネルの多用。駅の壁面や線路の防音壁に設置したり。」→設置していた
京都駅の駅ホーム屋根にすでに設置してあるとの事。京都駅は方角が東西にきちんと向いており、パネルを設置すれば南側に向けやすいという意味だろうか。とにかく、この点は認識不足であった。

■「磁気切符は再生紙の原料としては不向きなので小さな紙にしあの厚い紙を節減する」→行っていた。
が、しかし。
乗車券は外壁材の材料や段ボール箱の材料にしている、と記載があった。しかし具体的にどのような外壁材か、磁気切符をどのような行程で段ボールにしているかの記載なし。

資源のリサイクルは、リサイクルのためにさらにエネルギーを使用しCO2排出となる事が問題になっており、磁気部分と紙をどうやって分別したのか等の細かい説明が必要だろう。

なおこの件では、名鉄は一歩進んでいたようだ。グループ会社で、
リサイクルに取り組んでいる
http://www.mkyosho.co.jp/sales/solution/recycle.php
紙を何パーセント配合してと具体的に記されている。わかりやすく具体的。HPには記されていないが、別のプレスリリースによれば、磁気切符は紙と一緒に粉砕して再利用できる技術を開発したのだとか。
eco-chair.jpg

(乗車券のリサイクルベンチ/名鉄のウェブより引用)


■JR西日本と比較したときの差に愕然
新幹線輸送といえばもう一方のJR西日本、というわけで、ホームページを見てみた。
http://www.westjr.co.jp/
エコの文字ひとつない・・・
確かに、JR西日本は福知山線脱線事故の問題を大きく抱えており、ホームページは自己の営業よりまず「お詫び文章」から始まってるので一概にはいえないけれど、エコロジーに対する取り組みは別問題としてきちんとPRしてもいいくらいなのに。

山陽新幹線もまた、航空機と競争しているのである。
「新大阪-博多」。福岡空港は福岡市営地下鉄が入っており、ビジネス街・繁華街の天神まで15分かからない。なのにJR東海ほど宣伝している風でもない。何故だろう。。。

ちなみにエコの文字は、
トップページ>企業・IR情報>企業としての取り組み>環境への取り組み
http://www.westjr.co.jp/company/action/env/
でようやく見つけることができた。「企業・IR情報」のコーナーである。

私は企業としての「姿勢の差」ではないかと思う。
本来の目的はエネルギー効率化による経費削減であったにも関わらず、目的を「エコロジー」としてすり替えるか替えないかの違い。この件について企業の姿勢としてどちらがマトモなのかは言うまでもない。
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posted by 苦労する大場 at 16:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 疑似エコロジー

2008年08月30日

JR東海「エコ出張」の本意とは

jre.jpg

JR東海さん、「エコ出張」とは実にいいこと思いつきましたね。
飛行機のほうが圧倒的にCO2を多く排出することに目をつけて、地球温暖化防止に実際役立つし、企業イメージもいい。

今まで航空機との競争は、条件が「価格」と「時間」だけだったのに、絶対的に勝てる切り札を手に入れたんですね。

CO2排出量に大きな差があるのは事実だし、国土交通省もそれを発表してる。
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kankyou/ondanka1.htm

だけどJR東海のこのサイトを見て思わず失笑してしまった
「地球環境保全への取り組み」
http://eco.jr-central.co.jp/
見てくださいこの仰々しさ。
地球環境保全へどれだけ必至に取り組んできたのかを、さもごもっともに、わかりやすく表現されているのである。

「利益を追求した結果の副産物として、エコロジーだっただけ」
なんである。
まず「省エネルギーへの取り組み > 新幹線のめざすこと」を見てみよう。
http://eco.jr-central.co.jp/making/index3.html
「0系」と現在の「N700系」では、最大で49%の電力消費量削減となった、とある。

O系は初代新幹線。1964年のころの話である。そのころから順々に、新幹線が新しくなるたびに電力消費量を削減してきたと表示されている。しかし本意は「電力経費を減らし利幅を増やしたい」からであることはあきらかだろう。

自動車の技術的な進歩を見ても明らかである。自動車の燃費効率が向上したのは、なにも地球環境保全を考えたからではなく、消費者にとって日々の負担となるガソリン代金が安くなる自動車のほうが、よく売れるからだった。

新幹線もまったくおなじ理屈で、電力削減で利益向上を図ろうとした結果、その副産物がたまたまエコロジーであったにすぎない。
にもかかわらず、「地球温暖化防止のために、できること」なんていうのは、恥ずかしがりながら言ってほしいもんである。
本当に「エコ出張」と主張したいのなら、以下の点を改善してほしいものだ

・磁気切符は再生紙の原料としては不向きなので小さな紙にしあの厚い紙を節減する、か今の磁気切符ではないリサイクル可能な方法を検討
・ソーラーパネルの多用。駅の壁面や線路の防音壁に設置したり。
・風力発電の設置。トンネルの出入り口


なにが言いたいのかというと、自ら積極意的にエコロジーに参加してこそ「エコ出張」と胸を張って主張していただきたい。
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posted by 苦労する大場 at 22:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 疑似エコロジー

2008年08月19日

誰でも知ってるコンビニと知らないコンビニ

ファミリーマート:木造店舗の出店本格化 環境対策
「ファミリーマートは9月から木造店舗の出店を本格化する。ビルやマンションに入居しない単独立地型の店舗が対象で、今後4〜5年で約1000店を建設する。従来の鉄骨造りに比べて建築時の二酸化炭素(CO2)排出量を約6割削減できる。地球温暖化問題をめぐり、一部自治体でコンビニの深夜営業自粛を求める声が広がる中、環境対策を充実させて消費者の理解を得たい考えだ。」(毎日新聞より引用)
http://mainichi.jp/photo/news/20080820k0000m020033000c.html

コンビニが環境問題に取り組む?ええっ!!
コンビニって、存在自体が、「アンチエコ」だと思ってた。だって深夜でも明かりを煌々と照らし夏は寒いほど涼しく、冬は暑いほど暖かい。レジ袋は食品と一般品で別々に入れるのが「サービス」だと思ってる。

弁当には割りばし、デザートにはフォークやスプーン。ドリンク一本でもハイハイストローおつけしますね!・・・ああなんてコンビニって便利なんだろう!消費者に提供してきたサービスポリシーはそもそもがアンチエコなわけでそんなの誰でも知ってる。

そのコンビニが、外見だけでもとにかくエコろう、という実にわかりやすい記事といえる。しかしこの中に本当の真実は一行も記載されていないことに気がついた。

コンビニエンスストアの経営実態、搾取する本部、いつまでたっても儲からない店主の実態・・・はほとんど知られていない。何故なら、めったに報道されないからだ。なぜ報道されないか?答えは明確、マスメディアにとってコンビニ各社は優良広告主だからだ。
コンビニ店主の多数は、深夜営業をやめたいと思ってる。何故か。

・儲からないから
・深夜アルバイトがなかなか見つからないから
・深夜の売上は赤字だから

である。一方本部は、店舗に少しでもモノを売らせ、売上のピンハネがほしい・・・という構図が本部と店舗間でかなり前より問題化されてきた。

この記事では「地球温暖化問題をめぐり、一部自治体でコンビニの深夜営業自粛を求める声が」とあり、あたかも消費者側の声を反映したかのような印象だけど、実際の裏側には、そういうドロドロが隠されているのである。

この記事をもっとわかりやすく言えば、こうだ
「ファミリーマートは9月から木造店舗の出店を本格化する。ビルやマンションに入居しない単独立地型の店舗が対象で、今後4〜5年で約1000店を建設する。従来の鉄骨造りに比べて建築時の二酸化炭素(CO2)排出量を約6割削減できる。ただし建設時だけなので環境への影響は軽微といえる。

今まで何故木造にしなかったのかという事については説明されていない。地球温暖化問題をめぐり、一部自治体でコンビニの深夜営業自粛を求める声が広がる中、環境対策を充実させたとみせかけ、消費者の理解を得ると同時に、今後も店舗オーナーに24時間営業の継続を強制したい考えだ。」


興味深い本を一冊ご紹介。
コンビニ不都合な真実―笑うFC本部、泣く加盟店オーナー
コンビニ 不都合な真実 (ベストセレクト 767)
私も読んだけど、こんなに酷いことがまかり通る社会もどうか。

またこのような犯罪に近い事を報道すれば、コンビニ経営の被害者がもっと少なかったはずなのに、報道できないでいるマスコミ各社の体たらくにもとても落胆する気持ちになれるのでオススメだ。
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posted by 苦労する大場 at 23:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 疑似エコロジー