2009年07月18日

大雪山系で遭難相次ぐ。17年前のあの場所の写真

大雪山系で遭難。多数の方がお亡くなりになっているという事。
まずは、心からお悔やみ申し上げたい。

 今中高年に登山がブームらしい。恥ずかしながらこの話を聞いて、初めて知った。

 今回の事故は無謀だとか正直迷惑だとか批判は多いよう。若いころからよく登山やハイキングを好んだ私としては、山登りをしたい人の気持ちはとてもよくわかる。何って言われても困るんだけど、自然との一体感というか、自分の足でしっかりと踏みしめているんだという満足感というか、そういうもの。

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 私、実は今回の遭難現場のすぐ近くの山へ、17年前に登ったことがある。その経験から、この山がどんなに危険かを書きたい。
 
 トムラウシ山、美瑛岳と続く大雪山系、十勝岳。望岳台という小さな展望台のある場所を起点として登り、登頂の後は十勝岳温泉のほうへ帰るというコース。日帰り。季節は9月上旬。ちなみに大雪の山麓が紅葉を迎えるのは9月中旬。

 朝早くから登りはじめた。最初ガスがひどい状況だった。山頂近くでガスが少なくなってきたときに撮影した写真がこれ。
taisetsu.png


 まず一目でわかるのはゴツゴツした山肌。十勝岳は活火山で今でもしょっちゅう小さな噴火を繰り返している。周囲は溶岩などの岩石だらけで、風が吹けば吹きっ晒し。急な斜面で遮るものはなく、風の影響はモロに受ける。

 岩から氷の霜柱のような形状のものが立っているのは、最低気温は氷点下になったことを示し、ななめになっているのは、風の強さを示しているのではないかと思う。

 この後、十勝岳の登頂を果たし、噴火口へ下る斜面をを脇に見ながらザレ場を降りる近道コースを選択したんだけど、これが失敗。ザレ場をズズッと200メートルくらい降りると、そこには大きな岩が立ちはだかっていた。三段山と言われているんだけど、その岩に上がるのは簡単だった。しかし、岩から、下りの山道へ下りる際、下り道の場所が離れていて岩肌に隠されて、どこにジャンプしていいかわからない状態であった。行くこともできず、ザレ場で戻ることもできず、しばし呆然。足をかけて試行錯誤をするうち、ほんのわずか、岩の一部に足を置ける場所があった。ホームベースほどの広さしかない。少しでも足を滑らせると火口方面へまっしぐら。這いあがってくるのはまず無理だろう。しかしそれしか方法はない・・・
 運良く着地し、難を逃れた。私も遭難しそうになったのだった。尚、三段山コースの登山は現在通行禁止とか。

 十勝岳温泉で疲れを取ったあと、ヘリコプターが数機、飛んでいたことを温泉のほかのお客さんに話すると、どうやら前日、お年寄りの女性がパーティからはぐれ、午前、遺体で発見されたとの事であった。

 大雪山系では、遭難事故というのは、決して珍しいことではないという。

 この山はあまりにも遭難する要素が揃いすぎていると思う。雨雲をつかみやすいし、風はモロに受けるし、登山道はあまり整備されていないし、ザレ場が多く足も取られやすい。しかも今回のような縦走となると、しっかりした装備と、ある程度の危険を覚悟する必要があると思われる。

 企画した旅行会社が、余裕のないスケジュールを組んでいたのか否かという点で責められているけども、私は少し違うと思う。そもそも危険すぎるツアーを開催した事が、間違っていたのではないかと思う。

(※風景描写は17年前のものです)
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posted by 苦労する大場 at 00:34 | TrackBack(0) | 日記など
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