
上の写真を見て頂きたい。
2つの中華まんが並んでいる。ちなみに近所のローソンの中華まんである。
肉まんとあんまんが並んでいる。さて、2つのうち、左右どちらが肉まんか判るだろうか?
右?・・・・正解。大方はそう答えるだろう。
でも何故そう思ったのだろうか?手包みしてあるから?じゃああんまんは手包みしてないということか?
OKWAVEでも同じような質問があり「肉汁が出る為に上の方でまとめるように包む」と回答している。一般的にはこれで正しい。しかしコンビニ肉まんの実態はそうではない。
実は肉まんもあんまんも全く同じように作られている。この手包み風の渦巻きの正体は、手包みではなくただの「模様」である。学生のころ、京都の宇治市にある某食品製造工場でアルバイトをしていた事がある。あんまんも肉まんも中華まんも他の何まんも、製造工程はまったく同じ。かなりの工程は機械でできてしまうのだ。
生地と調理した肉やあんを所定の場所に入れれば、自動的にコロコロと丸々した中華まんが製造ラインに流れ始める。肉まんだけ別に頂上部で包むような機械を使っているわけではない。肉まんは他の商品と異なり、ただひとつだけ、違う処置が行われる。
それが、頂部の渦の作成である。
ゲームセンターなどにあるUFOキャッチャーを想像してほしい。いくつもの刃がついたアームが肉まんの上に降りて来て、肉まんを真上からムギュっとつかんで傷をつける。そしてそのまま横にひねり、アームは上がっていくのだ。
食べてもそれはわかる。手作りで包んでいたら生地が全体的に引っ張られたような感じとなるが、工場製は傷をつけただけだから表面的な形状にとどまる。
つまり本来は製造工程で必要無いにも関わらず、手包みっぽく見せるために、わざわざ工程を追加しているのである。他の中華まんよりも肉まんのほうが少し割高な理由として、一工程多いから、というのもあるかもしれない!?
それにしてもなぜ、肉まんだけがこのような対応になったのかは不明である。
そんなこんなで、久々に旨い肉まんを食べたくなった。楽天で通販なんてのもありかも!?


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