鉄道高速化の波によって国内のブルトレは次々と廃止になったけども、ヨーロッパも例外ではなかったようだ。
かつて日本の鉄路を走ったことがある。20年くらい前。テレビ番組でやってた。線路の幅が異なるために車輪をつけかえたりとたいへんな作業を行っていた。
高校時代、忘れもしない。高校の教室は3階だったこともあり、遠くに山陽本線を見ることができた。その日、クラスの誰かが後ろの黒板に「○時○分頃オリエント急行が通過するのが見えます」と書いてあった。授業中にも関わらず、思わず興奮したのを覚えている。ゆっくり、悠然と走る豪華列車。ためいきが出るほどに、誇らしげで、しかも美しい。
瀬戸大橋を渡るオリエント急行の映像
http://www.youtube.com/watch?v=RC0rZUg7jz8
言うまでもなく、アガサ・クリスティの推理小説をはじめ、様々な映画・文学など作品の素材として利用されてきた。
できれば「走る世界遺産」として保護の対象にしてほしいが、無理だよなぁ。
俄かにラフマニノフが注目されている。
浅田真央選手が今季フリー演技で使用する曲が、ラフマニノフの前奏曲、そして辻井伸行さんのヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝時の演奏曲もラフマニノフ。
実はラフマニノフのピアノ曲の中で、オリエント急行を素材にしたのではないかと言われているものがある。
その名は「オリエンタル・スケッチ」(Oriental Scketch/作品番号なし)
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2分くらいの小品。親交のあったヴァイオリニスト、クライスラーに「まるでオリエント急行のようだ」と言われたとか。かなり前だけど輸入盤CDに書いてあったのを記憶している。よく「東洋のスケッチ」と訳されているけども、何回聞いても東洋風にはきこえない。確かに「オリエント急行」のほうがしっくりする。みなさんはどう思われるだろう?
アルカディ・ヴォロドスによる「オリエンタル・スケッチ」の演奏
作曲家自身が演奏したピアノ小品集
9曲目・・・オリエンタル・スケッチ
16曲目・・・前奏曲「鐘」(Op.3-2)は浅田真央選手が使用する予定

プレイズ・ラフマニノフ
演奏:ラフマニノフ(セルゲイ)
参考価格:
価格:¥1,783