2008年09月30日

"The 5 Browns" コンサートへ行ってきた!(ザ・シンフォニーホール)

「The 5 Browns」のコンサートは今日、大阪のザ・シンフォニーホールで行われた。

 私は風邪だったためギリギリまで行くのを躊躇していた。何故なら抑えきれない咳こみで他のお客さんに迷惑をかけてしまうからだ。けっきょく我慢できそうなので行った。演奏を聴く集中力のほうが勝ってしまい、そのようなことはなかった。

 演奏は、実にすばらしい。「すばらしい」しか表現できない自分が恥ずかしいくらいに、本当に素晴らしい内容だった。

5人とも、派手な衣装を着ていないのが好感。普段着のヨソイキの服という感じだった。日本人でよくいるパターンだけど、これでもかっていうほどヒラヒラつけて出てくるような感じの人いるけど、そういうのではなかった。

普通の演奏会とは違い、各演奏の前に必ず説明があって、どのような思いで演奏するのかがわかってとてもイイ。最初から最後まで、終始アットホームな雰囲気の演奏会だった。

演奏前、光で浮かび上がる舞台・・・5台のスタンウェイ。
2台は通常の2台ピアノ演奏時のように向かい合い、あとの3台は中心に向かい合うように並べてある。すべてピアノの蓋は取り外されている。

第一部
・ベートーヴェン:交響曲第5番(運命)第一楽章 5台5人
 この演奏を冒頭に持って来て、観客のドギモを抜く。演奏後は拍手とためいきとが混ざり合ってる!
・ラフマニノフ:2台ピアノのための組曲第2番よりワルツ 2台2人
 完璧といっていい。
・ピアソラ:タンゴの歴史 ピアノソロ
・サンサーンス(ゴドフスキー編):白鳥 ピアノソロ
 この編曲はちょっと珍しいもの。
・バーンスタイン:「ウエストサイド物語」より 5台5人
 ファイヴ・ブラウンズの十八番だろう。今夜の演目の中で一番演奏が秀逸だった。
・ゴッドシャルク:大タランテラ 2台2人
 初耳曲。世の中にはまだまだ知らないいい曲があるもんだと感心。
・シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェン ピアノソロ
 末っ子の男の子の演奏。残念だけどミスが頻発。演奏も止まりそうだった。それにしてもこの編曲、音の数多くない??とにかくトラブルがつきものなのも、コンサートのいいところ。
・カーニス:スパイダーエチユード第1番 ピアノソロ
 長男の演奏。なんでもロックンロールスターへ捧げるために作った曲とか。演奏よりはパフォーマンス主体の曲。日本の某ピアニストのように、腕を使って弾いたかと思えば、まるで手が足りないんだと言わんばかりに、左足を上げて足で弾き出す。でもかろうじてきちんと曲になってるところが、この演奏のすばらしいところだ。

第二部の前に、5人が椅子に座って、客席から質問に回答するコーナーが。
印象的だったのは、ブラウン本家には5台同時に演奏できるよう、一部屋に5台置いてある部屋があって、それぞれ用に別にまたひと部屋一台ずつあるという。さらに各人は別々に暮らしているから、それぞれの家に1台あって、計15台あるという。本当にすごい家族だ。

第二部
・ガーシュイン:パリのアメリカ人 5台5人
・スクリャービン:炎に向かって ピアノソロ
・ミヨー:「スカラムーシュ」より 2台2人
・プロコフィエフ:トッカータ ピアノソロ
 長男の演奏。圧巻としか言いようのない演奏。
・ラフマニノフ:「ワルツ」「ロマンス」 1台3人
 かなり珍しい曲。ラフマニノフの2台ピアノやピアノデュオのCDに入っていることもあるが、演奏されることはめったにない。

今までCDで聞いていたときはそんなに重要視していなかったが、今回生で聴くとぜんぜん聞こえ方が違った。こんなにいい曲とは思わなかった。
・ホルスト:組曲「惑星」より火星〜海王星〜木星 5台5人
 それぞれ半分くらいに端折って、3曲とも連続して演奏された。この中では火星の演奏が一番印象的だった。5拍子のメロディを5台のピアノで出す迫力ったらそりゃすごい。

アンコール
・グリーグ:「ペールギュント」より山の魔王の宮殿にて 5台5人


すごいなと思ったのは、たとえばベートーヴェンの運命交響曲とか、バーンスタインの「ウエストサイド物語」は特にそうなんだけど、クラシックは繰り返し同じメロディが出てくることがよくある。

だけど同じメロディの繰り返しなのに、さっき演奏した人と違う人が繰り返しの時そのメロディを弾いてる。つまりオケの曲を単純にパート分けしたのではなく、それぞれの持ち分に分散するように配慮してあるのだ。アレンジはジュリアード時代の友人に頼んだ、というが、この友人さんもかなりたいした腕前だと思った。

帰り際、会場の出口のCD販売コーナーがあったけど、買うのやめた。このコンサートを聴いた後に、CDの音を聴く気にはなれないと思ったから。

日本ツアーは明日横浜、その後東京や静岡を回ったりするらしい。このブログ見てたら、是非足を運んで聴いていただきたい。
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2008年09月29日

グレツキ・・・「悲歌シンフォニー」だけではない魅力(現代音楽への誘い その1)

 ポーランドの作曲家、グレツキ作曲「第2交響曲"悲歌のシンフォニー"」といえば15年ほど前に、ドーン・アップショウのソプラノ、ジンマン指揮ロンドンシンフォニエッタのCDが世界的に爆発的ヒットとなり有名になった。

 とりわけ注目されたのが第2楽章の耽美的なかなしい、それでいて心の底から癒される曲だ。ナチス・ドイツのゲシュタポの収容所で、絶望のなかで、少女が壁に落書きをした「神様が守ってくれる・・・だからお母さん泣かないで」という内容。

もちろんこのような歌詞であったことが感動を呼び爆発的なヒットを誘引した向きもあるが、グレツキという現代音楽の大作曲家を世に知らしめるという意味ではたいへん大きな出来事だったと思う。

かく言う私も同じで、やはりこの曲で初めてグレツキという作曲家を知った。それからグレツキのいろんな曲を聴くにあたって、この「悲歌のシンフォニー」はグレツキの作品の中ではどちらかといえば異色な作品ではないかと思うに至ったのだ。

 今回は「ハープシコードと弦楽合奏のための協奏曲 作品40」を紹介したい。
国内盤では購入が困難なので輸入盤を紹介。
Gorecki:Kleines Requiem Für Eine Polka/Concerto For Harpsichord And String Orchestra/Good Night
Gorecki:Kleines Requiem Für Eine Polka/Concerto For Harpsichord And String Orchestra/Good Night
全2楽章構成でこのCDの5曲目と6曲目が該当。
1楽章はややバロック風な現代曲。
2楽章は朗らかに、小気味良いスピードで駆け抜けてゆく。同じフレーズが繰り返されるのはグレツキの特徴のひとつ。

両楽章ともハープシコードと弦楽の美しさをとことん表現しているので、ぜひ聴いてほしい。現代音楽のわりにメロディがしっかりしているので、現代音楽にあまり親しみがわかない、という人もしっかり楽しめる。

YouTubeにもあるのでどうかご確認を。

ハープシコードと弦楽合奏のための協奏曲 作品40 第1楽章


ハープシコードと弦楽合奏のための協奏曲 作品40 第2楽章
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2008年09月27日

最初に買った最初のクラシックCDは?

私が大学生になる前ごろ、オーディオ界は劇的な変革次期であった。つまりそれまでのレコードから、コンパクトディスクへと移り変わっている時代。新しい作品はレコードとCDの両方がリリースされていた時代。

うちの家はレコードプレーヤなんて無くて、CDプレーヤーももちろんなくて、カセットプレーヤーだけだった。

高校浪人のとき、親不孝にもアルバイトをし、貯めた大事なお金で買った・・・当時岡山にあったたった1店のクラシック専門店で買ったクラシックCD。今でも大切にしている。

"ラフマニノフ自作自演 ピアノ協奏曲第2番&3番"
ラフマニノフ:自作自演~ピアノ協奏曲第2番&第3番
ラフマニノフ:自作自演~ピアノ協奏曲第2番&第3番
忘れもしない。定価3,200円。消費税3%ついて3,296円だった。大事に持ち帰り、ビニールの封を開けたときの感動。このCDの中に、大好きなラフマニノフ自身の演奏が入っている。もうそれだけで震えるような思いだった。

しかしCDプレーヤーはウチにはない。仕方ないから友人宅でカセットテープに入れて、聴いていたのだ。
思い出深い第一枚。

冷静に聴いてみると、ラフマニノフってなんでこんなにさらりと演奏するんだろうというくらい、あっさり目。情感たっぷりの演奏に馴れていると、違和感は否めない。しかし作曲家の意図であることに変わりない。"クラシック音楽の面白さ"は、ここにあるのではないかと思う。

ちなみに第2枚目はトスカニーニの「ブラームス第4交響曲」だった。今思えば当時からかなり濃いーい選択だった。
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2008年09月26日

「高速そば」・・・ヘンな名前の店だけど、看板に偽りナシ!

立ち食いそばの店「高速そば」
kousokusoba.jpg

なんでこんなヘンな名前かというと、神戸高速鉄道の新開地駅構内にあるから、このような名前になった。ちなみに鉄道会社直営そば店との事。しかし、そんな事情を知らない人が見ると、実に珍妙な店名と思うだろう。いったい何が「高速」なのだろうと。

「多分注文してからそばが出されるまでが高速であるに違いない」
そういう疑問に答えるべく、私は食券を購入しのれんをくぐった。
食券を出す。水はセルフのようなので、荷物をテーブルの下に入れて、コッに水を入れて戻ってきたら、もう出てきた!

・・・その間、僅か数秒。10秒は経っていなかったはずだ。
高速そば、恐るべし。看板に偽りはなかったのである。
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マツーエフ演奏の「知られざるラフマニノフ」真偽はいかに!?

過去の作曲家の楽譜がいまになって見つかる、ということがたまにある。

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19世紀半ばに寄贈の楽譜 モーツァルト直筆と判明

 【パリ=清水俊郎】フランス西部のナント市は十八日、市内の資料館に保存されていた黄ばんだ一枚の楽譜がモーツァルト(一七五六−九一年)の直筆だったと発表した。未発表曲の草稿とみられる。

 AFP通信によると、モーツァルト直筆の楽譜は約百点しか残っておらず、新たに確認されたのは珍しい。

 楽譜は縦十六センチ、横二十九センチ。ニ長調の宗教曲の一部と、ソナタ形式の曲の一部の二つに分かれ、ほかに走り書きのような部分もある。モーツァルト愛好家から十九世紀の半ばに寄贈され、資料館側は複製だと判断していた。専門家が筆跡から本物と鑑定した。(東京新聞2008年9月19日 夕刊 より抜粋)
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そして演奏してCD出しちゃう人もいる。
ラフマニノフの作品で新しく発見された楽譜を演奏したCDをご紹介。
Unknown Rachmaninoff
マツーエフ:Unknown Rachmaninoff (RCA 88697155912)

7.Fugue in D minor(1891)
後に作曲した「楽興の時作品16-4 プレスト」に似たモチーフがあちこちに出てくる。背中をぞっとしたものが走るのは私だけではないはずだ。ちなみに「楽興の時作品16-4 プレスト」は知られざる名曲。

8-11. Suite for orchestra in D minor(1891)
曲としてはとてもキレイ。しかしこれはラフマニノフの作品なんだろうか?と疑問を持つ。楽譜がどのような状態で発見されたのかはわからないが、こういう場合、最大の証拠となるのはやはり「曲の内容」だろう。

何故ラフマニノフの曲と判断したんだろう。もちろん新しい発見はできれば「そうであってほしい」と願いたくなるもんだけど、この件についてはちょっと微妙。

1891年、ラフマニノフ若かりし頃であり、習作的な作品をいくつか作曲しており「ラフマニノフさ」がまだまだ見えにくい頃だった。同じ時期の「アレコ」や「ユース・シンフォニー」でもそうだけど、習熟さはないけれども曲としてきちんと整っている感じはするのだ。だから迷う。迷うのは・・・楽しい。

特に第2曲についてはいい旋律だけど違和感を感じる。
個人的には、第一曲はラフマニノフの作品と思うが他の三曲はかなり怪しいような気がするなぁ。

と思いつつ、このCD、この他に収録された練習曲集「音の絵」「前奏曲」もかなりの秀演。お聴き頂く価値あり。

知られざる名曲「楽興の時作品16-4 プレスト」をYouTubeでお楽しみください。(手の動きがすごい)
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2008年09月24日

チャイコフスキー交響曲第7番"人生"

チャイコフスキーの交響曲は第6番「悲愴」が最後!それは正解。
しかし、実は第7番が存在する。
tchaikovsky_symphony7.jpg
Tchaikovsky: Symphony No. 7 ("A Symphony of Life"); Serenade for Strings; Elegy for Strings
※amazonにて販売中の上記CDには、このジャケット画像はありません

「ピアノ協奏曲第3番」という単一楽章の曲があるんだけど、本来交響曲として作曲を始めたものの未完成のままに終わってしまい、ピアノ協奏曲として仕上げたものである。ここまではチャイコフスキーをよく知っている人の共通の認識だろう。

 その50年以上も後、ボカチレフという作曲家が、第3協奏曲を第一楽章とし、途中まで書かれたピアノスケッチをオーケストレーションし、ピアノ小品集作品72-10"スケルツォ"を第三楽章として、交響曲として完成させたのだ。真偽のほどはわからないが、生前この交響曲には「人生」という表題をつけようと思っていたそうだ。

「人生」とは、自身の人生か?誰かの人生か?一般的な意味としての「人生」か?いろいろ思いに耽るのもいい。
 本当の意味で「チャイコフスキー作曲」とは言えないのだけれど、いやいやなかなか素晴らしい出来栄えなんである。

 この曲は演奏機会も少ないし、録音も少ない。「ホンモノ」ではないからだろうか?でもチャイコフスキーを知る上でとても重要な位置づけではないかと思う。
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2008年09月23日

AUユーザなのにSOFTBANKと誤解を招く携帯アラーム

ある日、会社で携帯電話のアラームが鳴った。
顧客に重要な連絡をするときなどは、敢えてアラームの音が鳴るようにしていることがあるのだ。流れた曲が、あの曲。ソフトバンクのCMで流れている「モンターギュ家とキャピュレット家」という曲なのだ。

「のだめ」とかで取り上げらて一躍有名になったけど、そのずっと前、この曲がシャネルの香水「エゴイスト」のテレビCMで使用されていた頃からとても気に入っていて、携帯電話を持つようになると、いつも着メロやアラームに使ってる。使っているのはAUだ。

ところが隣の同僚は開口一番「携帯電話ソフトバンクに替えたんか?」と言われ私のほうがびっくり。もちろんAUのままだ。すると隣人「もーややこしなぁ」と一言。

隣人はどうやらそのメロディはソフトバンクのオリジナル曲だと思っていたらしい。テレビCMの影響ってのはおそろしい。

正しくは、プロコフィエフ作曲 バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より第1幕第2-13「騎士たちの踊り"モンタギュー家とキャピュレット家"」という曲なのだ。

プロコフィエフの作品の中でも「ロメオとジュリエット」は人気作品なんだけど、全曲聴くのはとても長い。だいたいCDにすると2枚組とかで値段も高い。お手軽に楽しむなら「組曲」のものが良いと思う。「モンタギュー家とキャピュレット家」が入ってる第一組曲か、ピアノ編曲版組曲をお勧めしたい。プロコフィエフの絶妙で軽妙で個性ある音運びはコレだけでも十分楽しめる。

最近アバドがこの壮大な傑作の「イイトコドリ」したCDを出している。
プロコフィエフ/ロメオとジュリエット
プロコフィエフ/ロメオとジュリエット
アバドとベルリン・フィル。「モンタギュー家とキャピュレット家」は1曲目にあるけど、もしや日本用に編集したのか!?ともかく、その後の曲も良い曲ばかり。

私は個人的にはピアノ編曲版をオススメしたい。なぜなら、ピアノのほうがプロコフィエフが操る音運びの素晴らしさが際立って聞こえるからだ。ところが、国内盤は実に少ない。
Prokofiev: Piano Sonatas 4 & 6; Ten Pieces from Romeo and Juliet
輸入盤。ピアノ演奏はニコライ・ルガンスキー

プロコフィエフやラフマニノフなどのロシアものを得意とするピアニスト。このCDは聞いたことないけど、ルガンスキーならプロコフィエフのいい響きを出していると思う。
ピアノ編曲版の「仮面〜モンタギュー家とキャピュレット家」がとてもお気に入り。

そのお気に入り部分だけのピアノ演奏をYouTubeでどうぞ(演奏者は異なる)


次に携帯電話を買い換えるときはややこしくないよう、ソフトバンクを選びたい。
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2008年09月21日

ヴァイオリン弾きの怪人 ロビー・ラカトシュ

ロビー・ラカトシュをご存知だろうか。
太った容貌。ハの字の口ひげをたくわえている。普通に見れば、どこかの劇団かサーカスのおじさん風。

間違ってもヴァイオリンを演奏するようには見えない。さぞかし指も太いのではないだろうか。
しかしその正体は、ジプシー・ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾ。クラシックからロシア民謡、ジャズまで幅広くCrossoverにこなす。しかも普通に弾くんじゃなく、強烈なジプシーアレンジ。
超絶!ヴァイオリン弾きの怪人 ロビー・ラカトシュ
超絶!ヴァイオリン弾きの怪人 ロビー・ラカトシュ(POCG-10112)

コンサートを聴きにいったことがある。これが実に楽しい。演奏者もみんな、すごく楽しんでいるのがよくわかる。またCDとかではよくわからないラカトシュの超絶弾きも、実際に見ることができて面白い。

ハンガリーの楽器ツィンバロン。箱に弦がたくさん張られており、それをスティックでポンポン叩く。このツィンバロンの演奏がとても凄い。見てて思わず「おおー」と言いたくなるのだ。

そのコンサートのときは、渡されたプログラムを見ると、最後のほうは曲名がほとんど記載されていない状態だったのでこれは多分「その時のお楽しみ」という意味だろうと思ってた。

そして最後の最後に演奏したのが、ディニーク「ひばり」だ。ラカトシュ十八番。ファンの中でも、とりわけこの曲が好きだという人は多いのではないだろうか。原曲はクラシックの曲で朗らかな曲調なんだけど、ラカトシュの手にかかれば壮絶なジプシー調のハイテンポの激しい曲となるのだ。

もしかするとラカトシュにとっては、ヴァイオリンという楽器は、弦楽器ではないのかもしれない。そう思わずにはいられない・・・
「ひばり」のクライマックスは最後にピロピロピロと本当にひばりが空高いところで鳴いているかのようなラカトシュのヴァイオリンソロ。とてもとても気持ちよさそうに鳴いている

・・・ピロピロピロ・・・

しかしなかなか鳴きやまないひばり。とうとう2ndヴァイオリンがしびれを切らし、小さく音を出し合いの手を入れた。まるで「そろそろいいんじゃない」と言いたいかのように。会場は笑いの渦。そしてそのままクライマックスへ!

また来日しないかなぁ・・・それまで今夜もCDで我慢。
YouTubeで発見。
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2008年09月20日

『元カレよりニューカレ』の広告が二重丸

大阪市営地下鉄梅田駅にて。
「キャッチコピーは広告の生命線」と改めて思ったものを紹介。
newcale.jpg

柱の巻きつけ広告はとても目立つ。縦長の媒体特性を最大限に発揮するためには、抜群のインパクトのあるキャッチコピーだけでよい。濃いピンクに白抜き文字。

後方の柱はニューカレドニアの風景の写真が背景になっているものもある。

このコピーは本当にインパクトある。とても素晴らしい。
深く考え「恋人と別れた女性へのメッセージかな。もう過去を振り返らずに南の島へ旅行でもいかが?という意味かな」と思うのもいいし、軽く「おおーなかなかうまいシャレだね」と思うのもいい。

広告を見たのをキッカケにして「じゃあニューカレドニアに行こうかな」と思う人は少ないはずだし、いつかの旅行の機会に「ハワイにしようか、西海岸にしようか・・・あ、そうえいばニューカレの広告見たな」という程度で良い。強く印象を与えるのがこの広告の目的だろう。

ただ、最近たびたび見かけるので、最初見たときほどのインパクトはなくなってきてるような印象を持つ。そろそろ次の展開が欲しいところだ。
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2008年09月19日

交響曲第5番といえば「朝ごはん」(トンデモ・クラシックス その6)

もう4年ほど前だけど当時はかなり話題になった一枚。
聴くな。~Bravissimo~
~Bravissimo~ UCCS-1028
「上海太郎舞踏公司B 」という関西の劇団が出したCD。すべてアカペラ。
運命交響曲は「あさごはーん、あさごはーん」で始まる。

ストーリーはこうだ。若い夫婦と長女の三人家族が、朝ごはんを定食屋へ食べに行った。まぜごはんと白ごはんがあるけどおかずがゴージャスなので白ごはんに決めたのに、まったけごはんが登場。

さぁ、どうする?やっぱり王道はまったけごはんだよね、と三人は一旦合意。しかし、実は残りは2人前しかなかった・・・母と長女は迷いに迷った挙句、二人で一人前を半分こにすることを決行。

父親は一人前のまったけごはんとなったものの、おかずは小芋の煮っ転がしなど味付けが似ていて味が濃すぎはしないかと苦悩を始める・・・・

「愛と麻雀のボレロ」・・・ラヴェルの「ボレロ」をモチーフにした内容。少しずつ音が合わさって大きくなるのを、マージャンのメンツが一人ずつ増えることで表現している。伴奏は「ポン・チーカン・ポン・チー・ロンロン」

それにしても困ったことがある。本当の「運命交響曲」を聴くと「朝ごはーん」、「ボレロ」を聴くと「マージャンやりたいやりたいぞー誰かおらんか 誰もおれへんなー」と頭の中で歌ってしまうのだ。だれかこの刷り込みをなんとかしてくれ!
またもやYouTubeで発見。
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2008年09月18日

大工道具で奏でるクラシックの名曲(トンデモ・クラシックス その5)

クラシックの名曲を大工道具で演奏したらどうなるか?
これはもうほとんど、Crossoverを通り越して冗談音楽の領域かもしれない・・・
それをCDにしてしまったのだから凄すぎ。
その名も「Toolbox Classics」(道具箱のクラシック)
Toolbox Classics GM127
Toolbox Classics
もうはるか十数年前に入手したCDだから、上記のようにAMAZONで売ってること自体が奇跡的。

たとえば「Sabre Dance(剣の舞)」で使用されているのは
・2X4s(?)
・anvil(金床)
・pipes(管)
・bottles(瓶)
・table saw(テーブルソー/机とノコギリが一体になってるやつ)
・50 gallon drums(50ガロンのドラム)
・hammer(とんかち)
・wood scraps(木くず)
・ratchet(ラチェット・爪車/片方にしか回らないカチカチ音がするネジ回し)

思いつくことのバカバカしさ、道具を組み合わせてソレらしくちゃんと音楽にしている凄さがこのCDの面白いところ。

最後の曲「青き美しきドナウ」では、曲の最後に、木片をコロコロ転がす音で締めくくっているのがユニーク。これでおしまい、という意味なのだろう。

他に「ツァラスツトラはかく語りき」「紡ぎ歌(エルメンライヒ)」「ハバネラ(ビゼー)」「山の魔王の宮殿にて」「 ワルキューレの騎行」「G線上のアリア」「トルコ行進曲(モーツァルト)」「トッカータとフーガ」「ミュゼット」「魔法使いの弟子」「運命交響曲」「くまばちは飛ぶ」
amazonでも品切れ近いか?YouTubeの映像でお確かめ頂きたい。

・・・それにしても当人たちは案外、至ってマジメなのかもしれない。
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2008年09月17日

売れても占い商店街!?

uretemo_uranai.jpg

JR環状線福島駅より西側へ延びる商店街は「福島聖天通商店街」という。梅田に近いながらも、庶民的な下町なんである。
しかし何年かぶりに訪れて驚いた。

「売れても占い商店街」!?

いつのまにそんな商店街になったのかと驚き。さもや占いの店が軒並み並んでいるのを想像したが、ほとんど前と同じ庶民的な風情のまま。しかしややこしい名前つけるなぁ。あ、それが戦略だ。記憶に残るからね。
確かに占いの館3号館、4号館というのが存在するがそんなに大きなものではなさそうだ。それ以前に、1号館と2号館は何故ない!?
などぶつぶつ。
それより何より、この幕をつりさげているゲートに「FUKUSHIMA 遊歩」と書かれてあるんだけどよく見るとUFOをかたどっている。
2段構えで笑えるのでご紹介。
毎月第4金曜日は「売れても売れても占いデー」なんだそうで、ご興味ある方は一度どうぞ。
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2008年09月16日

もうすぐ来日"The 5 Browns"に注目(トンデモ・クラシックス その4)

ピアノ好きの間でここ1〜2年話題になっているのが、ザ・ファイブ・ブラウンズ。ブラウン家5人兄弟姉妹によるピアノだけのクインテットなんである。

ジュリアード音楽院に進学というとんでもない先鋭揃いとあって、話題性だけでなく演奏技量もすばらしい。

英語だと[ The Five pianos for Ten Hands ]というとことか。
最大で5台同時に演奏するのである。常識的に言ってリズムに合わせるのもたいへんなんじゃないか?そうなると粗雑なだけできれいな音にはならないのではないか?と思っていたが杞憂であった。
CD聴いてみればわかる。だって兄弟姉妹だから!
The 5 Browns [DualDisc]
The 5 Browns [DualDisc](BVCC-31085 BVCC-31086 82876-74012-2)
デビュー盤。通常のオーディオCDとDVDの2枚組。DVDは演奏映像のほか、インタビューや彼らの幼少の頃の映像などもある。
ちなみに5人で演奏されているのは
・くまばちの飛行(リムスキー・コルサコフ)
・ウエスト・サイド物語より(レナード・バーンスタイン)
・魔法使いの弟子(ポール・デュカス)
・山の魔王の宮殿にて「ペール・ギュント」より(エドヴァルド・グリーグ)
であった。いずれも秀演。
他にも聴き慣れた有名な曲が多く、それぞれ新鮮な響きを運んでくれる。
この兄弟姉妹は、ピアノという楽器の表現の限界に挑戦しているともいえる。

既成概念にとらわれずどんどん挑戦して新しい世界を切り開いてほしい。
確か今秋2度目の来日。絶対に足を運んでコンサートを聴く価値はあるだろう。彼らの演奏映像はYOUTUBEで見ることができる。

(※ストラヴィンスキー"火の鳥"は上記デビュー盤には含まれていませんのでご留意)
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2008年09月15日

ようこそ"カフェ・パラディソ"へ〜これぞClossoverの真髄だ!


スティーブ・アーキアーガ、といって知っている人は、ほとんどがウィンダム・ヒルの愛聴家くらいだろう。
20年ほど前に入手したCDだけど、最近復刻したらしいのでご紹介。

おもにクラシックのナンバーが多い。だけど映画音楽もあるしそれぞれがアーキアーガの手によってまるで魔法にかけられたようにクールなギター曲にアレンジされている。すごいのは、原曲の持つ繊細な音色や音運びは失うことのなく、いや、さらにクールになって新鮮な響きを醸し出す・・・

HMVのページには視聴できるようになっているので、ぜひお試しいただきたい。
注目は
1.バッハ:Presto(無伴奏バイオリンソナタ第1番より)
 「え〜バッハの曲ってこんなにカッコよかったっけ??」思わず言いたくなる・・・

2・フォーレ:シチリアーノ
 有名な旋律がアーキアーガの手によってアレンジされると、全く印象が違うシチリアーノに変身。

4.ラフマニノフ:セレナーデ(幻想小品集より)
 ラフマニノフの幻想小品集作品3といえば、フツウは第2曲「前奏曲(鐘)」が有名であって、セレナーデは決して演奏機会が多いとはいえない。この曲にスポットを当ててアレンジしたアーキアーガの感性に拍手。原曲を知ってる私は、実に小粋なアレンジだとおわずためいきをつかずにはいられない。原曲を知らない人でも、もちろん十分に楽しめる。

6.バッハ:前奏曲ハ短調(平均律クラヴィーア曲集第2番
 バッハの平均律も、有名なのは第1番。グノーが「アヴェ・マリア」という旋律をつけたことでも知られている。しかしアーキアーガは2番に目をつける。言うまでもなく名アレンジ。

9.映画「ニューシネマ・パラダイス」より
 同映画の有名なテーマがギターによってさらに美しく響く。

20年前に入手したCDのジャケットは
cafeparadisso.jpg

であった。こっちのほうが綺麗なんだけどなぁ・・・
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2008年09月13日

キラルを好きになったキッカケは「orawa」から!

前にポーランドの作曲家、キラル(Wojciech Kilar キラールとも発音)が作曲した「September Symphony」を紹介したけど、そもそもキラルに興味を持つようになったのにはある曲がキッカケとなったので紹介したい。


Kilar: Requiem Father Kolbe (JADE M2-36021)

このCDの3曲目にある「orawa」がたいへん美しい。現代音楽っぽさはあまりなく、かといってロマン派でもない、イージーリスニングに近い新しい音楽。弦楽器の魅力があふれた知られざる"傑作"ではないかと思う。

だが演奏機会はほとんどないようで、CDも少ない。国内で唯一入手しやすいのが上記のCD。

どんな曲かわからない人のため、以下で視聴していただきたい。もちろん演奏者は異なるけれど演奏も悪くない。


「orawa」の意味は一体何なんだろう?と思って調べてみたら、どうやらポーランドの街の名前らしい。
http://flickr.com/search/?q=orawa
ここを見ると、ノスタルジックな美しい場所なのがわかる。思わず訪れてみたくなる・・・

余談ではあるがこのCDのタイトル「Requiem Father Kolbe」は翻訳すると「コルベ神父のレクイエム」である。コルブ神父とは調べてみると、実は来日し長崎で養護学校を設立、のちポーランドへ帰国するもアウシュビッツの収容所で死刑となった人の身代りになって殉死した人という。
ウィキペディアに詳しい。

キラルの楽曲は日本でもっと評価されるべきだ、とつくづく思う。
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posted by 苦労する大場 at 00:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック音楽